今回は多くの先進的なマーケティング手法が初めに普及するといわれている、アメリカの
最新広告事情から日本の広告トレンドの流れを考えたいと思います。
更に増加するインターネット広告の重要性
アメリカでは、インターネット広告の重要性がますます高まっております。2017年には
テレビ広告費をインターネット広告費が上回ったと話題になりました。
スマートフォンユーザーの増加に伴い1日の多くの時間をInstagramやYOUTUBE
等を視聴している現状に、効果測定が可能な為効率よく配信できるという事業者側の
メリットが上手くマッチした事がデジタル広告の成長要因といえます。
広告ブロック使用増加から見られるインターネット広告への嫌悪感
前述したように企業側としては優先して検討したいWEB広告ですが、あまりに多くの
企業がWEB広告を配信した為に、アメリカでは急速に「WEB広告不信」が進んでおります。
お気に入りの音楽や動画を視聴していると、突然不要な情報が流れてくる不快感により、広告ブロック
アプリを利用する割合が2018年には「30.1%」 実に3人に1人が広告の出ない環境を求めております。
快適な時間を妨げてくる邪魔者のイメージによりネガティブな印象を与えていては本末転倒ですよね。
またSNSを利用したインフルエンサーですが、フォロワー数が100万人以上いる投稿はただの企業広告という
認識を持つ方が増えているそうです。ステマやインフルエンサーという言葉が普及した今では当然ですね・・・
縦型動画投稿とマイクロインフルエンサー
インフルエンサーに関してはマイクロ・ナノインフルエンサーなどの、「小さい規模だからこそ持つ口コミ感」
で訴求する手法が注目されているようです。千~五万人程の、一般の人~特定分野で人気のある登録者の方に
商品を紹介して貰い、身近な人のリアルな感想として購買に繋げる手法です。
またIGTV(インスタグラム縦型動画投稿)もこれから目が離せません。これまで1分と短い時間の動画投稿
しか対応していませんでしたが、IGTVでは最長1時間の動画投稿が可能になり、更にスマートフォンに対応した
縦型視聴・投稿により他社動画投稿サイトとの差別化を図っております。NetFlix(有料映像コンテンツ配信)も
縦型動画を増やしているので今後さらに広がる事が予想されます。
まとめ
広告やマーケティングの手法は2000年代より目まぐるしく変化し続けています。流行や最新のアプリに
対応していく事は勿論大切ですが、上記のように娯楽の時間に強制的に訴える事でマイナスイメージを与える
危険性には注意が必要ですね。O2Oが注目されているいま看板広告(オフライン広告)の重要性と効果を
一度考えて直してみてもいいかもしれません。